Sep 11, 2007
もし睡眠時間が短くて済むならば、限られた1日=24時間をもっと充実させることができるだろう。っというのはだれもが思うところですね。一方で、平均して8時間くらいは寝ないと寿命に影響がでるとか、十分な睡眠を取らず寝不足状態で仕事をしても逆効果だなど、よく聞きます。
個人的にも漠然と睡眠時間は減らしたいが、健康を害するのは嫌だと思っていたわけですが、ふらっと立ち寄った本屋で平積みにされていた「3時間熟睡法」を読んで、睡眠に対する概念が変わりました。
3時間熟睡法 眠りのリズムを身につける!
大石健一
かんき出版 / ¥ 1,365 (2003-10-14)
発送可能時間:在庫あり。
著者の大石氏は、ビジョンヨガなる熟睡を得るための運動法を開発した方だそうです。
結論を先に言ってしまうと、脳を休めて必要なホルモンが分泌されるノンレム睡眠は、入眠後最初のノンレム睡眠が最も効率が良く、朝方に訪れるノンレム睡眠は効率が悪くなる。というのが3時間熟睡法の根拠になっているポイントです。
つまり、8時間寝る=十分な睡眠。ではないということですね。そうではなく、十分な睡眠とは、質の高いノンレム睡眠+脳が情報を整理するレム睡眠の1サイクル分である。というのが結論です。3時間というのがこの1サイクル分に該当するわけです。筆者はさらに、それ以上の睡眠は無駄であり、むしろ、脳を休めすぎることで、緊張感が失われ、創造的な仕事に影響がでるとまで言っています。まじっすか。
少なくとも、「もうちょっと寝たいなぁ」という言い訳を起床時に考えるのは、全く見当違いであることがわかります。なにせ、もうちょっと寝たところで睡眠の質が向上するわけじゃないんですからね。無駄なレム睡眠を付け足しているに過ぎません。むしろ、さっさと起きて、充実した一日を過ごして脳を疲れさせることこそ、次の日の睡眠の質を向上させるという訳です。なるほどね!
何日か実践したところ、自分の場合は4時間後に起きるぞ。と決めて寝始めるとスッキリ起床でき、充実した一日になる傾向がでてきました。がんばって 3週間続けてみましょう。
# 書き忘れていましたが、睡眠の質を高めるためにビジョンヨガでリラックスして入眠に備えましょうというのが、筆者の言いたい本当のポイントなのかもしれません。
以下、要点を項目として列挙しておきます。
- 8時間睡眠がよいという医学的根拠は存在しない。
- 一日の睡眠時間は、3時間で必要十分である。
- 3時間とは、ノンレム睡眠+レム睡眠の1サイクル分である。
- 最も深い眠りは、ノンレム+レムによるサイクルの最初の周期である。
- サイクルを繰り返すにつれ、睡眠の質が低下する。
- ノンレム睡眠の時、脳が休息を取る。
- レム睡眠の時、脳は休んでいない。情報を整理し、夢をみる。
- 高効率なノンレム睡眠は、δ波の割合が50%以上の状態が長時間継続している状態である。
- 体内時計のリセットは、太陽光が視交叉上核を刺激して行われる。
- 太陽を浴びて分泌されるメラトニンは、14時間後に眠気を誘う。
- 体内時計のリセットは、毎日同じ時間帯(1時間の幅はOK)に行うとリズムを保てる。
- 起床が辛いのは、生活リズムが乱れているから。
- 睡眠時間を延ばしても、良い健康には結びつかない。
- ノンレム睡眠の質を向上させることが、健康に良い。
- 睡眠時間を無駄に延ばすと、自律神経が活性化されなくなる。
- 昼間、眠くなるのはノンレム睡眠の質が悪いから。睡眠時間不足だからではない。
- 昼間、ぼーっとしている人は、寝不足ではない。寝過ぎである。
- 脳を無駄に休めてはいけない。スポーツ選手が練習をサボるのと同じである。
- 睡眠の効率を高めるには、起きているときに脳と体をよく使うことだ。
- 眠りに入る前にはリラックスして、脳波をα波とθ波にしておくと、ノンレム睡眠の質が高まる。
- 寝る前に食べると、ノンレム睡眠の質が低下する。消化に血液が使われるため。
- 空腹に近い状態で入眠するのが良い。だめなら、熟成したお酒(焼酎など)を少量飲む。
- 眠りに入りやすいのは、体温が下がり始める時間帯である。
- シャワーで一時的に体温を上げてあげると、眠りに入りやすい。ただし、熱いシャワーは交感神経を刺激するので逆効果。
- とにかく同じ時間に起床する。
- 決められた時間に起床する自分をイメージする。
- 二度寝はレム睡眠である。ノンレムが含まれないので無駄な睡眠である。
- 起床時は、血管が収縮し、酸素量が不足している。深呼吸と軽い運動により、活性状態に近づく。
- 3時間熟睡法を始めることは、禁煙を始めるのと同じ。Just Do It!
Sep 09, 2006
先日本屋に立ち寄ったとき、平積みされているこちらの本を見つけました。
3週間続ければ一生が変わる―あなたを変える101の英知
ロビン シャーマ
海竜社 / ¥ 1,680 (2006-02)
発送可能時間:在庫あり。
いわゆる自己啓発に分類される本です。サブタイトルが「あなたを変える101の英知」となっていて、興味のあるトピックから読み進めることができるので読みやすいです。
ここまで読んだ内容で、目から鱗だったのは、
53.「日々の行動規範」をつくる
という意識改革に関するトピックです。
このトピック以外にも多く、時間の有効利用に関するものがあるのですが、このトピックでの次の文を読んだときに、深い気付きがありました。
これから24時間、わたしには今日という日しかないので、今日という日に感謝し、一分一分を賢くきちんと使うことを誓います。人生の義務をすすめ、完璧なものを遺すために、これから24時間の間に多くのことができます。これが最後の日になるかもしれないこと、心に音楽を残したまま死んだ偉人はいないことを、今日一日、けっして忘れません。
著者のロビン・シャーマ氏は、この文章を含めた「日々の行動規範」を自らに向けたメッセージとして作り、日々これを読み、最優先事項を再確認しているのだそうです。
私がこの文章を読んで得た気付きは、
- 時間は「過ごす」ものではなく、「使う」ものである。
ということです。当たり前といえば当たり前ですが、何か行動を起こすとき、もしくは行動を起こしていないときに、時間は使うものであるということを思うと、やはり無駄にはできないな、と自分を戒めることができます。
今過ごした1時間は、本当に正しい使い方をしたのだろうか?
これから予定している1時間は、正しい使い方なのだろうか?
テレビを観ているこの時間は、正しく使われているだろうか?
本のタイトルに「3週間続ければ」と入っていますので、私もとりあえず3週間、上記の気付きを日々の生活に実践してみようと思います。
ちなみに、ロビン・シャーマ氏のウェブサイトはこちらです
http://www.robinsharma.com
Jun 03, 2006
本年度から新しい研究テーマに取り組んでいます。と言っても昨年度から分野が変わってしまうほどではないです。(そんなことしたら、博士号への険しい道を自分で歩きにくくするようなもの。)
新しい研究テーマに取り組むということは、新しい情報を収集することでしょう。ところが、この発想は、研究者としてレベルが低いのだと気づきました。
それに気づかせてくれたのは、ウェブとの関係を変えるきっかけを作ったこの HP です。HP を構築するという作業を自発的に始めてから、RSS や Blog で自然と新しい情報が入るようになりました。しかも、恐ろしく簡単に最新の情報が手に入ります。
そうするとどうでしょう。最新の情報を手に入れるということは、重要なことであるが、その一方で「あたりまえ」だと気づかされました。
情報感度を磨け!―スピード時代を制する収集・活用の新技術 (成美文庫)
西村 晃
成美堂出版 / (2002-05)
発送可能時間:
以前読んだ本の「情報感度を磨け!」では、
知ったらおしまい
ということが書いてあります。一度オープンにされた情報は、例えば日経の一面記事、これは最新の情報だけれども、それと同時に他人にも同じ条件で知られてしまうわけです。なので、すでにそれほどの価値を持たないのだ、と言っています。
自分に少しでも関係する最新の情報を取得しているという事実は、実は偉くも何ともなくて、逆に、取得していないならば負けである、あたりまえだと言えそうです。
さて、話を研究テーマに戻しましょう。新しい研究テーマにアタックするためには、必ず過去の研究を調査します。その時には、新規性があると良いなと期待する何かしらのアイディアを思い描いているものです。ところが、調査を進めると、「あ、これ同じこと言ってる」「うわ、もう終わってる」「なんだ、あたりまえの事なのか」と、調査をしながら、期待感と絶望感を同時に得ることになります。それはそれは奇妙な体験です(笑
先日、ある論文を読みました。その論文は、私の発想に非常に近いことを述べていて、同じような立場で議論をしている論文も多数ありました。それらの発表年をみると、おおよそ2000年。もう5年以上も前のお話です。ということは、「私の脳は、最先端と5年以上の開きがある」ということです。そして、そのアイディアは5年前の時点で「最新」であり「あたりまえ」の情報だったわけです。
HP の作成作業をきっかけとして、時間的な要素に強く影響を受ける情報の価値について、私はよく考えるようになりました。そして、次の事実を意識するようになりました。
研究活動の基礎は、少なくとも
- 最先端との距離を「0」にし、それを維持すること
- 関連分野の情報は常に収集し、思考の軸を周辺から補強すること
の2点を日常的に意識することである。
今の私がするべきことは、まず最先端との距離を「0」にすることです-0-。そして、仮にこの記事が現時点で新規性のある事柄だとしても、「最新」でありすでに「あたりまえ」の情報なわけですね。
研究者としてあたりまえの情報を得るために。。。
■ IEEE
http://www.ieee.org/
追伸: 6/7/2006
同じような内容を教授にお話したところ、「遅れがあるのは研究を追っている状態にあるからで、真にオリジナルならば遅れは存在しない。」とコメントがありました。おっしゃる通り。。。
May 19, 2006
「アイデアの作り方」という本を読みました。
アイデアのつくり方
ジェームス W.ヤング
阪急コミュニケーションズ / ¥ 816 (1988-04-08)
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この本は翻訳本で、ジェームス・W・ヤング氏の原著は、
A Technique for Producing Ideas (Advertising Age Classics Library)
James Young
McGraw-Hill / ¥ 309 (2003-01-21)
発送可能時間:在庫あり。
こちらです。広告代理の分野ではテキスト代わりとして読まれているほどの名著だそうです。
この本で語られている内容は広告代理の分野に限らず、頭を使う作業がメインの仕事において思考の中心に据えるべき考え方だ、と思いました。特に、継続的に頭を使い、なおかつそのアウトプットを求められる場合に、非常に重要な考え方だと言えるでしょう。
本書では、アイデアの作られる過程を5つに分けています。私なりにまとめた表現で5つの項目を並べると。。。
- 資料収集(特定の問題解決のための資料と一般的知識)
- 資料の徹底分析
- 思考の休暇
- アイディアの誕生!
- アイディアを具体化し現実に則したものに置き換える
になります。非常にシンプルです。今までにアイディア出しをしたことのある人ならば、そのアイディアが上記の流れに沿っていたとは思いませんか?
自分にあてはまると思われるのは、3. 思考の休暇 の部分です。何をするにしてもそうですが、体系立った内容や深みのある思考をする時に、一気にえいや!とやってしまうと大抵は駄作になってしまいます。なので、必ず80%くらいまで作業をしたら一度その作業を寝かせて、後でまた見るようにしています。
この5つの流れの根底にある大きな考え方は、「アイディアは、既存のアイディアの新しい組み合わせである。」という発想です。この考え方は、パレートというイタリアの社会学者によるものです。パレートは、「パレートの法則(いわゆる2割8割の法則)」で有名です。
そう考えると、我々個人が新しいと思うアイディアは、実は生まれ出でてからそのアイディアにたどり着くまでの期間、その間に知り得た知識の組み合わせに過ぎないと理解できます。
仮にこの考え方が完全に真であるならば、次の2つのことが言えると思います。
- アイディア出そうと、うーん・・・と単純に悩んでいても時間の無駄。
- 1つでも多くの知識を集めて理解することが最も重要。
とすると、実はアイディアを捻出する行為とは、機械的な作業に落とし込むことができ、この著書の言わんとする5つの流れが、真実を述べていると言えるのでないでしょうか。
この本から私が学んだ、そしてちょっと安心したのは、アイディアを欲する人が始めにするべき、そしてそれが全体のほとんどを占めていると言えるのが、「情報収集」である。ということです。
未熟な私は、がんばって論文を読もうと心に誓うのでありました。